今日はおやつにカヌレが食べたくなって、シンガポールのどこで買えるだろうかと探したけれどなかなか見つからず。
やっと見つけたのは、ちっちゃなちっちゃな量り売りのカヌレ。
外は噛みごたえがありながらも、中はもちっとした食感がカヌレの好きなところ。そして口の中で香るラムが堪らない。甘さ全開クリームたっぷりのケーキは苦手ですが、甘すぎずほろ苦さもあるカヌレは時々食べたくなります。
カヌレを食べながら恵方巻きの廃棄問題に思いをはせる
そんなカヌレを楽しむ昼下がり。
ミニミニサイズでかわいいカヌレ
ネットニュースを読んでいたら、ここ数年問題提起されている恵方巻きの廃棄問題のニュースが目に飛び込んでくる。
節分の日の恵方巻きに限らず、世の中で廃棄されている食品の量を考えると、ドロドロとしたものが身体中を巡って憂鬱になる。
工場で廃棄、
店舗で廃棄、
家庭で廃棄…。
すべてが過剰な世の中の歪みが廃棄問題という形で溢れ出てしまっているのに、すぐには解決できない。
ビジネスだから?
余っても大量に作った方が合理的だから?
たくさん買ってもらわないと機会損失になる?
一人だけ、一店舗だけが意識しても意味がない?
資本主義のエキスが骨の髄まで染み込んだ今の社会で、この問題はただちに解決できるものでないことはわかっている。でも目を背けずに考えよう、とカヌレを食べながら思う。
カヌレは廃棄食糧から生まれた
そういえば、数年前にカヌレを自分で作ってみたいと思い立ち、カヌレのレシピを調べたことがある。その時にレシピのほかにも、カヌレがフランス ボルドー地方で生まれたことや、女子修道院で作られていたことなどを知った。
そしてそのカヌレは廃棄食料をなくすために考えられたエコなお菓子だということもその時に知った。(※カヌレのレシピ誕生には諸説あります。)
その昔、ボルドーではワインの澱を取り除くため、鶏卵の卵白を使用していた。そのため大量の卵黄が余り、その利用法として考え出されたものという。
【出典:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/カヌレ】
等身大で社会課題と向き合う
その昔、ボルドーの人たちが余った卵黄を有効活用しようと考えて、世界中で愛されるカヌレというお菓子を生み出したように、21世紀に生きる私たちも、過剰なものを削減する道すじや、余ったものを有効活用する方法を生み出せるんじゃないかな?と思う今日この頃。
生真面目に考え過ぎずに、余り物で美味しいレシピができたらラッキー!とか、余剰を減らせた分のリソースを他に回せてラッキー!みたいな、気楽な心持ちで考えることが、社会課題と向き合うハードルを下げ、いろんなアイデアが生まれやすくなるんじゃないかな。
シンガポールのカヌレ食べ比べ
ここまで真面目に食品廃棄問題について書いてきましたが、私はカヌレが好きで今日は2種類のカヌレを食べ比べしたのでここにご紹介します。シンガポールでカヌレが食べたくなったら参考にしてください!
JOHAN PARIS
- 住所:350 Orchard Road Shaw House, ISETAN Singapore
- MRT:Orchard駅/南北線、駅下車すぐ
- 値段:ミニカヌレ100gで S$3.4
- しっかりめの味。外はすこし固め。(買ってから時間が経っていたからかも…)
MAISON KAYSER
- 住所:3 Temasek Boulevard #02-601 Suntec City, Singapore
- MRT:Espranade駅/サークル線)またはPromenade駅/サークル線、駅直結
- 値段:ミニカヌレ1個 S$1
- ややしっとりで上品な甘さ
ほかにもシンガポールでカヌレを買えるお店見つけたら情報追加します!
…恵方巻きってつまり海苔巻きですよね…?スーパーで出来合いを買わずに、家族と一緒に家で海苔巻き作った方がわたしは楽しいかも!