Hasta mañana! また明日

日々のこと、旅のこと、海外移住準備のことを綴っています。ブログタイトルはスペイン語で「また明日」の意味。


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読書録「伝わるちから」松浦弥太郎

読んだ本の記録。

 

松浦弥太郎「伝わるちから」

この本は数ヶ月前、伊東温泉に滞在したときに読みました。

ことばは私たちのまわりに溢れている。人との会話、ニュースのコメント、インタネット記事、Twitter…。ことばや思いが氾濫する今の世の中において、本当に伝わることばはどれくらいあるのだろうか。人のこころに届くことばを紡ぐことは辛くエネルギーが要ることだ。深い洞察、自分と向き合う孤独、相手をおもうこころ…。

 

ゆっくりと、こころを落ち着かせて、おいしい紅茶を飲みながら読みたい本。

 

心にとまったことばがいくつかあったのでメモしておきます。

 

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読んだ時期・場所

2018年11月下旬、静岡県伊東市

 

本の目次

  • Chapter1 お礼上手になる
  • Chapter2 旅で自分を見つける
  • Chapter3 誰かのためにする
  • Chapter4 お辞儀の仕方を身につける
  • Chapter5 こころを整理整頓する
  • Chapter6 「らしくない」にチャレンジする
  • おわりに

 

心とまったことば

 

手紙とは、あたまではなく、こころを働かせて書くもの。(中略)ただただ、人に向き合い、人を思いやり、人のために、こころを傾けること。その人のこころに寄り添うこと。(中略)僕自身で確かめた、あの日あの時、心が揺れたまばゆい瞬間が、どうかあなたに伝わりますように。分かち合いたい、とてもいいことを。あなたのために。

 

 

「僕の仕事は、自分の目と感覚だけを信じ、誰とも競うことのない宝探しをすること」(中略)まだ誰も気づいていない、美しさや魅力を見つけること。これから先、みんなが必要とするだろうセンスを見つけること。「見つける」ということは、感動するということだ。

 

 

「様々な文化を持つ外国人とのふれあいは自分の視野を広げてくれる。けれど、視野が広がるということは、同時に自分という個を深く見つめる意識も生まれる。いや、見つめざるを得ない。自分が何者であるか、何者として、人々や社会、文化に接し、仕事や暮らしの発想をしていくのか。(略)」

 

 

ロンドンにいれば素晴らしいアイデアが生まれるとか、ニューヨークにいれば斬新なアイデアが生まれるとか、それは迷信のようなことで、どこで何をしていようとも、アイデアとは、過去の記憶から発掘するようなもの。生まれたから今日までの、感動、喜び、驚き、悲しみや苦しみといった、あらゆる実体験と経験の記憶こそがアイデアの原点である。(中略)記憶の賜物、すなわち、アイデアとは思い出すものである。となると、人生において、どれだけ多くの実体験と経験を記憶しているのかが大切と言えよう。(中略)「そうすると、思い出とか記憶は宝ものだね」

 

 

原稿の内容は、彼女の経験した、すてきなローマの暮らしと街案内であるけれど、彼女のパーソナリティが一つも感じられない。一人よがりで、堅苦しく、すべてを読むのがとてもつらかった。(中略)文章を書くというのは、ほんとうにむつかしくて、つらいということだ。偉そうに聞こえるかもしれないが、文章を書くとのは、自分がまだ語っていないことが何かを深く考えることである。(中略)そう、文章を書くという行為はつらいこと。つらいけれど、書きたいことがあるというのが物書きなのだ。

 

 

たった数日であっても、自分らしい呼吸を取り戻し、自分らしい笑顔に立ち返るために、エイっと出かける。もちろん一人で。目的のない旅とでもいうのかな。